伊達と真田と佐助{後編}

俺らは船を見上げるとそこには血だらけの政宗が立っていた
一人で立っていると思ったらよこに二人の隊士が支えていた「政宗っ!!」
「ドッグの旦那!!」政宗が船から下りて近くの木に寄りかかりくたくたになっている所をわるいと思ったが俺らは政宗のとこへいった「政宗…いきてる…??」政宗の頬を軽く叩くと手をつかんで
「拙者はドッグの旦那ではないでござる……毒の旦那でござる…」
無理に微笑んで頭をなでる政宗を見て俺は「政宗っ生きてて良かったっ…」「うぅぁっ…」
俺がいきなり抱きついたせいか傷が痛んだのかわからないがびっくりした声が聞こえた

「改めて聞くけど何があったの??」顔をのぞきながら聞くと政宗は「幸村の言うとおりだった、父上は拙者を殺そうとしていた…ついた先にはアメリカ兵30000人くらいおったからな…。あの時、『修行だ。これ全員倒せたらこれからもわしの元で働かせてやる』と言われ、もっと一緒に居たかったから、全員倒そうとしたけど…残りの2人残して…」「政宗!?」力尽きたのか眠ってしまった。佐助と俺でこっそり本家じゃない家へつれていき手当てをした。
「これはっ…伊達政宗!?あの独眼流の!?」おどおどしている才蔵は俺の方を見て言った。
「そう、昔から友達なんだ…さっきアメリカ兵にぼこぼこにされていて…友達だからさ」政宗の額をなでて言う。

佐助視点
旦那はとても毒の旦那が好きで、いつも毒旦那の話ばかりしている
「政宗はとっても強気で俺をいつも守ってくれてるんだ」だの。色々話してくれる。
毒旦那は優しくて確かにみためちゃらちゃらで、弱そうだけど。心はそうではない。
本当に清い心をもっている。心の底から旦那を守りたいという気持ちがあるに違いない。
羨ましい。オレにはそんな人がいないし、話してくれた人もいない。
ただ、才蔵や旦那たちは別。ほかのみんなも。
俺はこの家の人達((本家以外))以外はすべてゴミだと思う。心が汚れていて…。
毒旦那もこの家の家族の一人だ。
此処にきて学んだ事がある。「仲間を命より優先にする」「仲間を信頼する」こと。

前の俺は的に襲われたら真っ先に逃げて、友達や家族を犠牲にして生きてきた。
父上にもそういわれ育ってきた。だけど俺は父上を見捨てることができなかった。真田軍に襲われた時だって逃げる気はなかった。だけど....「にげろ!!!逃げろ佐助!!はやく行け!!!!」こういわれ迷ったが結局…
あの時思った自分で死んで父上の後を追おうと。だけどそんな時に会ったのが毒旦那と旦那だった。
本当は…ついていくきになんてならなかった。だいたいあの人達見た目怖いし…
だけど話しかけられた時は本当にうれしかった。あの気持ちは絶対忘れないだろう。
佐助視点END

「政宗…」俺は政宗の頬に手をやった。「ん…」寝ぼけ半分で起き上がった政宗「…幸村…」「うわぁっ!?」
いきなり抱きついてこられてびっくりして体が跳ねた「あ、跳ねた…でござる」
笑いをこらえながら言う政宗にむっとしながら「うるさいな…」
と言う。政宗はそれをみながら佐助に目をやった「佐助…良かった…会えて…」
「オレもソウ思います…それとオレを拾ってくれてありがとう…ございます…」「佐助何ないてるんでござるか」
「だって…無事に帰って来てくれてありがとうございますっ」

「そういや旦那薬は…」「あっ馬鹿!!」「薬…??」
政宗が首をかしげる「いやなんでもないっ…」佐助は自分の口をふさいで誤ってた

真田視点
俺には秘密がある。政宗が外国に行っている間に((最初の頃))俺は病にかかっていた(?)
それを佐助が支えてくれていた。
政宗にはこのことを話していない。なるべく話したくない。嫌だ。
真田視点END

「げほっげほっ…げほっ!」「幸村!!??どうしたでござるか!!」
政宗は幸村を支えて背中をさする。「大丈夫でござるか!」
「げほっ大丈夫っげほっ…」
佐助がもってきた薬を飲んで少しおちついた。


それから月日が流れやがて政宗は25旦那は24佐助は20歳になった。
「幸村。元気でござるか?一緒にいた事を忘れないでござるよ。」「旦那、あなたが戻ってくるのをずっと待ってますよ」

そう、幸村は今年の2月に森で死んだ。
政宗と、幸村と、佐助で森で自然をみていたらいきなりアメリカ兵がきて佐助・政宗を守ろうと自ら立ち向かった。
「大丈夫…しにゃしないよ…それに俺はもうちっとしたら死ぬんだよ…病気でね」
そういって刀をかざしていったが15人いる兵の中で、鈍い音を立てて死んだ。
「幸村ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」「旦那ぁぁぁ…旦那ぁっ!!!」二人は絶句した。
政宗は涙を流さずずっと幸村を抱いていた。佐助は幸村の名前を最後まで呼び続けないていた。

あの日まであともう少しだったのに....おしかったな幸村。((